薬の誕生

紀元前4000年から薬は使われていました

薬が誕生したのは紀元前4000年頃から、メソポタミア南部に位置するミュメール人が、鉱物や動植物などから作った薬を使用して、くさび形文字で製法を記録していたことが判明し、これが最古の医薬品製法だと言われています。

私がこれを知ったとき大きな衝撃を受けたのですが、さらに凄いのは、紀元前1500年頃の古代エジプトの記録には、700種類以上の薬と、800種以上の薬の処方が残されていたことです。
また、古代においては、病気を治す人(医師)が薬草を用いて(薬剤師)患者の治療を行っていたのですが、これは病気を治療する人間と薬を扱う人間が同一人物で、2つの役割を1人で担っていたということです。

次第に、薬を売る商人が現れ始め、11世紀には薬局もつくられたと言われています。

西欧では薬を用いて、毒殺を目論む王権の交代が頻繁に起きるようになり、医師が暗殺の手助けをする可能性も考えられ、王族は安心して薬を飲むことができない時代もありました。

医学文明の進展

13世紀には、診療と量号が別々におこなわれるようになり、医師から隔離された薬局にて、薬剤師が医師の記載した処方箋の内容を確認したうえで、調剤を行うようなりました。

それに、薬局には薬を作るための部屋も用意し、薬剤師によって後の科学の発展に絶大な貢献をすることになる試みがなされるようになり、薬剤師の知識や技能が高く評価され、専門家としての地位をこの時に確立しました。

18世紀の末までは、動物の臓器や草、鉱物などをそのまま使用したり、性質を変えない程度の簡単な加工をして焼くようにした、生薬のことを指していましたが、1804年にドイツの薬剤師がアヘンからモルヒネを発見し、生薬が科学的に有効成分を抽出するという現代の薬学の基礎となったのです。

ちなみにモルヒネとは、現在の麻酔薬として用いられるもので、鎮痛や鎮静剤として使われています。

それから、30年後には生薬の有効成分が多く発見されるようになり、化学反応によって薬が作れるようになりました。

実は日本でも病気を治療する人と、薬を取り扱う人は同じでした。
薬剤師と言う職業が認められるようになったのは明治時代であり、西洋医学が導入されてからのことで、明治7年に日本で初めての医薬制度が制定され、薬剤師に調剤権が認められました。

薬局や薬剤師と言う名称が生まれたのは、それから16年後の明治23年のことです。

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